プラットフォームビジネスはなぜ、ここまで成長してきているのか。ポイントはコア取引の円滑にする仕組み
紹介する本
プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか
- 作者: アレックス・モザド,ニコラス・L・ジョンソン,藤原朝子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/02/07
- メディア: 単行本
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気になったポイント
直線型のビジネスからプラットフォーム型のビジネスへ
直線的なビジネスが新しい顧客を獲得すると、商品またはサービスの買い手が一つ増えるだけ、つまり新しい関係が一つ加わるにすぎない。だが、プラットフォームに新しいユーザーが加わると、そのユーザーはたった一つの関係だけでなく、そのプラットフォームにすでにいるユーザー全員との関係を構築する。つまりプラットフォームは直線的ではなく、指数関数的に成長する。
メルカリにしても最初は購入者として利用していても、自ずと出品者として出品するようになると思う。通常のECサイト、例えば楽天みたいな形だと購入者と出品者を双方買うとくし続ける必要があるけど、プラットフォームの場合、どちらか片方を獲得することで、クロスセルしていく傾向があるので、集客戦略が大きく異なっていく。
プラットフォームは取引を円滑化することによって、価値を創造する。直線的なビジネスが、商品やサービスを作ることで価値を生み出すのに対して、プラットフォームはつながりを作り、取引を「製造する」ことで価値を生み出す。GMは自動車を作るが、ウーバーはドライバーと乗客の取引を作る。ただし輸送そのものをするのではなく、ドライバーと乗客のつながりと、両者間の価値交換を円滑化する。
プラットフォームの魅力が強まることで、マッチング機会の増加していく。これによって購入者・出品者双方ともに満足度が上がっていく。プラットフォームは一般的にWiiner Takes Allといわれているが、これは一番マッチング機会が多いところをユーザーは好んで利用していくためである。
コア取引はプラットフォームにより異なる
消費者とプロデューサーが価値交換のためにしなければならない一連の行動のこと。どんなプラットフォームでも、コア取引は創造する、結びつける、消費する、対価を支払う、の四つの基本ステップを踏む。
コア取引の選択を間違えると当然そのプラットフォームはスケールしない。GAFAのいずれも徐々に機能が増加していくのは、その理由によるものである。まずそのプラットフォーム特有のコア取引があり、そこから徐々に機能が増えていく。例えば、最初からSNS機能があったとしても、取引機会がなければ全く意味がない。
価格決定はプラットフォーム側が決めるとは限らない
コモディティー化されたサービスのマーケットプレースは、プラットフォーム側が価格決定を担うべきだ。この種のサービスを仲介するハンディー、リフト(Lyft)、グラムスクアドのプラットフォームを見ると、シームレスなマッチングは、透明性の高い価格決定によって確保されることがわかる。タスクラビットはコア取引の円滑化に失敗したため、ハンディーのような後発業者に抜かれた。ハンディーは価格決定や発注プロセスの円滑化を重視した設計になっていた。その結果、優れたユーザーエクスペリエンスとシームレスな取引モデルが確立されて、全米最大の家事代行サービスマーケットプレースに成長した。
日本でもメルカリは自由に価格を決めることができるが、ココナラではある程度運営が決めた価格内においてのみ、プライシングが可能である。なんとなく、理由は分かっていたけど、上の記載で完全に腹落ちした。
ネットワーク効果がもたらす究極のインパクトは、取引件数の増加だ。ウーバーの場合、ネットワークが大きくなると、運賃を下げ、待ち時間を短くできる。(一般のタクシーより) 運賃が安くても、ユーザーからの需要は高いから、ドライバーはタクシーの運転手と同じくらいの儲けを得られる。ドライバーが増えると、消費者の待ち時間は短くなるから、ますます気軽にそのプラットフォームを使うようになる。
プラットフォームの手数料、日本は徐々に下げてる会社が多い印象(minneは違ったけど)だけど、海外は徐々にあげるイメージがある。Etsyとか。
— とりてん (@toritenxx) 2019年3月1日
自分の中ではテイクレートをあげるロジックについて、いまいち納得度がなかったけど、結局のところ、取引件数の増加についてどのような戦略を取るかによって、異なってくるんだという理解をしている。
まず手数料率を低くすることで取引件数の増加を狙い、コア取引を円滑にする手法もあるし、まずは手数料率を高くすることで、マーケコストに配分を増やして集客を強めて、手数料率が高いながらも、参入プレーヤーの増加を促すことで、取引件数の増加を図っていく方法もある。
最後に
プラットフォームは今後増加していくサービス形態であり、そこに参画しているかに関わらず、本書は必読だと思う。
具体例も非常に豊富で読みやすく、またサービス自体も身近に感じることができるため、抽象化、具体化も非常にやりやすい本である。
「予想通りに不合理」は全マーケター必読です!
紹介する本
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 文庫
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「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」―。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫版。
これはかなり面白い本でした。経済学では人間誰しもが合理的は判断による行動することが前提となっていますが、実際の人間はそうではないことを豊富な事例で説明している本です。MITやハーバードの優秀な学生が実験対象となっていて、そんな行動しないよなっていうことを普通にやっているのも、また行動経済学の理解が深まる要因になっていて、非常に読みやすかったです。
全部で496ページですが、おおよそ4時間くらいで読み終わりました。
以下気になったポイントについて書いていきます。
気になったポイント
人間は相対性で判断する
相対性は人生における決断を助けてくれる。けれども、わたしたちをとんでもなく 惨めな気持ちにさせることもある。なぜだろう? 嫉妬やひがみは、自分と他人の境遇を比べるところから生じるからだ。ありがたいことに、わたしたちは自分のまわりを取り囲む「輪」の大きさを選べる場合がある。小さい輪が集まっているほうに移動すれば、相対的な幸福感は大きくなる。同窓会に出席したとき、真ん中で飲み物を手にして高給を自慢している「大きい輪」がいたら、あえてそこから離れて、だれかほかの人と話す。新しい家を買うつもりなら、見にいく物件をふるいにかけて、分不相応な物件ははずしておく。新車を買うなら、手ごろな価格のモデルだけを検討する、といったぐあいだ。
これはすごく実感値としてもしっくりくる話でした。
自分はスタートアップで勤務していることもあり、給料面では前職と比較するとかなりのダウンで入社していましたが、比較対象をどこに置くかで気持ち的な余裕さが全然違ってきます。もっと早く読んでいればよかった・・・
自分が繰り返ししている行動に疑問を持つよう訓練すべき
最初の決断の持つ力は、その後何年にもわたって未来の決断に影響を与えるほど長くあとを引くこともある。これだけの効力をもつのだから、最初の決断はきわめて重要であり、十分な注意を払うべきだ。
当たり前のように繰り返していることであっても、それが本当に合理的な判断なのか。誘導されている決断なのではないかという点について 、思うところが色々ある説明でした。
先延ばしの問題と自制心 なぜ自分のしたいことを自分にさせることができない
最善の策は、人々に望ましい行動の道筋をあらかじめ決意表明する機会を与えることではないかと思う。この方法は独断的な扱いほど効果的ではないかもしれないが、正しい方向に押しだす助けにはなる(おそらく、事前に決意表明をする練習をさせ、自分で締め切りを設定する経験をつませれば、もっと助けになるだろう)
決意表明により自ら今後の行動を律していくのは非常に重要な手段だと思います。最近スタートアップ界隈でよく話題に上がるOKRもこれと似たような機能を持っていて、ぎりぎり達成できる目標をセットすること=行動の道筋を事前決意表明することにつながり、さらに四半期ごとなどの定期的に振り返り、見直しを行なっていくところが、まさに該当するなと考えながら読んでいました。
決断しないことによる影響
選択の自由の何がこれほどむずかしいのだろう。たとえ大きな犠牲を払ってでも、できるだけ多くの選択の扉をあけておかなければならない気がするのはなぜだろう。わたしたちは、なぜはっきりした態度をとることができないのだろう。
自分の価値観では、Facebook創業者の名言「Done is better than perfect」がすごく好きで考えている時間があったら細かくトライ&エラーを繰り返してやりきることが、重要だと考えています。
これは上で説明している決断しないことによる影響を加味して判断を行う上で欠かせない価値観だと思います。
まとめ
さくっと読める本であるにも関わらず、数多くの興味深い分析がなされていて、すごくオススメの本です。マーケターなど必読の本ではないでしょうか。
とりあえず自分の会社のメンバーにはこの本をオススメしていこうと思います。
craigslist(クレイグスリスト)について調べてみたよ
きっかけ
2/7に発表されたメルカリのFY19Q2の決算資料で、毎回挿入されている以下の資料が気になったのがきっかけです。この中のcraigslist(クレイグスリスト)について、よくわかっていないなと思ったのがきっかけで書いてみました。メルカリ自体についても、UI/UX戦略やマーケ戦略、提携戦略など非常に興味があるので、また別に調べてみたいと思います。
craigslist(クレイグスリスト)について書く前に、そもそもクラシファイドが何かと言うと、
クラシファイド(classifieds) とは、目的や地域によって分類された募集広告や告知を、一覧形式で掲載する広告媒体。
企業などによる一般的な宣伝広告とはことなり、個人を中心にだれでも手軽に広告掲載できることが多く、広告掲載料は無料もしくは安価で、原稿作成も自由で単純なことが多い。日本では、新聞、フリーペーパーなどの紙媒体で「三行広告」「案内広告」「文字広告」などとして使われてきた。インターネット上のクラシファイドサービスでは、検索機能を加えた形式が一般的。(Wikipedia参照)
つまりECサイトではなく、広告媒体であり、収益源は広告収入になっています。ではなぜメルカリが米国の競合先としてとしてクラシファイドに区分されるcraigslist(クレイグスリスト)を上げてきたのでしょうか。それはモノの売買においてアメリカ特有の文化があって、今後メルカリはこの文化レベルで利用意向などを変えないと、アメリカでの成長が見込めないためではないかと思っています。
craigslist(クレイグスリスト)の概要
毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されている。クラシファイドを扱うどの分野においても最大手であり、毎月200万件以上の求人広告が登録される世界最大手の求人サイトの一つでもある。[3][4] 2011年10月までにクレイグスリストに登録されたアメリカ国内23都市のページにおいては、"販売"と"不動産"のセクションだけで一日あたり30万人以上の投稿を受け取っている。 創業以来、デザインの変更などはわずかであり、最小限のCSSとJavascriptを用いたサイトの構成はとても単純である。求人、不動産、出会い、個人広告、ギグ、履歴書、会議などのフォーラムがある。(Wikipedia参照)
アクセス数などをランキングしてくれるSimilarWebで調べてみたところ、グローバルランク45位、米国でのランクが14位でトラフィック概要が19年の1月時点で、
- 月間200億近いPV
- 検索の99%がオーガニック
という感じでした。
本社はこんな感じ。
craigslist(クレイグスリスト)は、1995年にクレイグさんが作ったサイト。日本向けのページもできています。
2019年のサイトとしてはかなり古いUIで、これが本当にあのトラフィックを生み出すサイトなのか若干疑いたくなりますね。
収益も6.94億米ドル、日本円で760億円くらい。一方で従業員数は2017年時点で50名という、超高生産性企業。すごいな。
craigslist(クレイグスリスト)の成長した理由
アメリカ文化との合致
クレイグスリストでは、決済機能も配送機能もありません。これは実際に対面であってやりとりを行うため、そのような機能が必要ないような設計になっているためです。そのためエスクロー決済もないし、会う場所によってはトラブルの元にもなっているのが実情です。
ただ、アメリカは信用社会であり、これが根っこの部分で本当にうまくマッチしているんだなと思っています。そもそもアメリカではガレージセールが頻繁に行われていて、自分もホームステイしていた時に、ステイ先の家族と近所のガレージセールを回ったこともありましたが、そこでは現金のやりとりで行われていました。今ではキャッシュレスでやりとりもしているんだろうな。
ガレージセールが成り立っていれば、craigslist(クレイグスリスト)がここまで成長するのもすごくわかりやすい。craigslist(クレイグスリスト)では、地域別にページが別れているから、自分の近所を検索するのが非常にやりやすい。そのため、あそこまでシンプルなページでいいっていうのが、すごく割り切った考え方で好きです。
ネットワーク外部性
プラットフォームの場合、このネットワーク外部性が効くかどうかが成長のドライバになるけど、craigslist(クレイグスリスト)の場合は容易にこれが効いていることがわかります。
ネットワーク外部性とは、ある財・サービスの利用者が増加すると、その財・サービスの利便性や効用が増加すること。例えば、電子メールや携帯電話などネットワーク型のサービスを利用する人が増えると、より多くの相手と連絡をとれるようになり、便利になる。(Wikipedia参照)
craigslist(クレイグスリスト)で何かを買った人は、もしそれが不要になった場合には同じくcraigslist(クレイグスリスト)で売却すると思います。そうすることで、購入者と出品者の循環が起こりやすい。そうすることで指数関数的に利用者が増えていったのかなと。
バーティカル展開
現在のcraigslist(クレイグスリスト)は大きくカテゴライズすると、コミュニティ・サービス、ディスカッションフォーラム・住宅・売却・ジョブ・ギグ・履歴書の8個のカテゴリーから構成されています。この中にさらに細分化したカテゴリーがあり、例えば、売却であれば46ほど小カテゴリーがあります。
このカテゴリー間のクロスセルがcraigslist(クレイグスリスト)の成長の秘訣なんではないかと思っています。ただ今後はこの小カテゴリー毎に、事業者がどんどん参入してきているから、そこと戦いながら今の地位を維持できるかは正直よくわからりません。
なぜなら、現在Googleの検索にしてもMFI(モバイルファーストインデックス)が適用されていて、SEO的にモバイルページが評価対象とされています。craigslist(クレイグスリスト)の場合、モバイルファーストではないから、こういうところから徐々に新規参入プレイヤーにカテゴリー単位でシェアを奪われていくのではないかと思っています。
上場企業(スタートアップ)の監査報酬を調べたよ
調べようと思ったきっかけ
自分がIPO関連の業務を監査法人で長くやってから、スタートアップに転職してから、監査報酬について感覚ベースで議論していたので、一度調べてみました。
調べた結果
自分の過去の感覚のn-2期:4M、n-1期:8M、n期:12Mからかなりかけ離れていて、しかも監査法人ごとに色々特徴があるなと。
最近の上場準備会社の話を聞くと、上場審査の際には何かと大手がいいかなと思うけど、上場した後は、監査法人や監査の質の観点からも大手に限らず、その他の法人も十分に検討のテーブルに載せた方がよさそう。
調べた対象
2017年に上場して会社のうち、自分が興味ある会社をピックアップ
結果
売上高(連単)、監査報酬、監査法人がどこかを軸に調べて見た結果、上場後のまもない頃の監査報酬としては、ざっと見る感じでは12Mから15Mくらいがボリュームゾーンかなと。
そこから外れている会社は連単比率が高い会社であったり、そもそも事業規模が大きいなどの事情がありそう。
ただ時価総額は当然だけど全く関係なさそう。PKSHAがかなり安くてびっくりした。これはおそらく監査法院が戦略的に取りに行ったのかな。自分も経験してたけど、ビットで監査法人を決められると結構きつい。。
次に売上高(連結のところは連結数値、単体のところは単体数値)と監査報酬のバランスをみてみた。
概ね比例するかなーと思ってたけど、実はあまり関係なく、相関係数は0.27しかなかった(色々な諸条件を無視しているし、n数も少ないからまぁ当然っちゃ当然)
次に監査法人ごとにどんな特徴があるかみてみた。
上のグラフからわかるのは、EYについて異常値になっているケースが複数あって、重要クライアントとして値下げをしているのかなと推測。
あとは大手以外の監査法人の報酬は少ない。パートナーが絡む工数とか計画を立てる工数など、理由は複数あると思うけど、こうなってくると上場後大手を選ぶ理由はあまりないのかな。
M&Aとかやるときは別途契約をそういう部署と結べばいいので。
あと気になることは、やはり被監査側の事業会社が監査報酬を出さなければいけないところ、あと納得感がないタイムチャージベースが基本になっていること。ここから調整値引きをこれだけ入れましたと言われても、それは事業会社への理解がないだけだよなとしか思えない。
NetflixとかHuluの金額を比較して見たよ
これはなんの記事か
前回サブスクリプション系のサービス費用が家計に占める割合を確認したので、次はそもそものサブスクリプション系サービスの金額について調べてみました。
去年の夏にNetflixの値上げが話題になってましたが、そもそもいくらなのか、どれくらいの会員規模なのか、コンテンツはどれくらいあるのか、など自分でも数字感が全くなかったので、ちょうど良い機会だなと思ったのがきっかけです。
調べた結果
綺麗な表ではないですが、ざっと調べられた情報は下の通りでした。
自分はこのうち、HuluとAmazonプライム(海外)を除くサービスに登録しています。
Huluは登録していたんですが、Netflixが出たタイミングで解約。Daznも去年の12月に解約。
こうみるとNetflixのコンテンツ数が結構少ないことに驚きました。ただNetflixの場合、コンテンツの量ではなく、そのコンテンツの質で勝負だと思うので、量はあまり重要ではないのかなと。
自分も通勤時間とかに結構みていて「テラスハウスシリーズ」は毎週欠かさずチェックしてます。
あとはAmazonプライムの国内と海外の値段の違い。これは自分なりの仮説ですが、海外の場合、Prime Nowなどのように日本ではあまり浸透していないPrime会員向けのサービスが、海外の場合、圧倒的にバリューがあって、その需要のバランスからこの高価格でも十分にやっていけるのかなと。日本では別にPrime Nowではなくても、色々なものが手に入りやすいので。
DAZNもJリーグ、バスケなど見ていたんですが、いつまでたってもダウンロード機能の導入がされていないことから解約になりました。
18年中には実装されると思ったんだけど。。。
こうして見てみると、あたりまでですが、コンテンツ数や会員数に相関関係を有して金額が決まっているのではなく、それぞれのサービスの戦略ありきで決まっているのが明示的にわかったかなと。
とくにAmazonプライムは、Primeビデオやミュージックなど複数のサービスも含まれているので、それなりの金額でもユーザーは躊躇せずに加入していますね。
Netflixは、オリジナルコンテンツのために結構なコストを投下しているので、それを反映した値上げなんじゃないかなと。
ちなみにNetflixはサービスだけでなく、会社としてもかなり面白くて、人事戦略を書いたこの本はかなりおすすめです。
Huluについて
Huluは日本テレビが2014年に買収されているけど、2016年以降会員登録数の伸びが低調な印象です。これはNetflixと違ってオリジナルコンテンツが少ないことなどが原因なのかなーと。これはまた今度詳しく調べてみようかなと思います。
でHuluは今後、Netflixと違って値下げを行うといいのではないかなーと勝手に思っています。
正直Amazonプライム、Netflix、Huluなど事業者が多い、かつ、ウイナーテイクスオールなビジネスでもないので、他のサービスを利用している人が、気軽に登録できるような価格帯であれば、もっと会員数伸びるんではないかなと考えています。
家計全体に対してサブスクリプションが占める割合は想定より低かった
なぜ書こうと思ったのか
マネーフォワードMEを導入して数年経って、いままで気になったタイミングでしか、見直していなかったので、これからは定期的に見直していこうかなと感じたので、そのきっかけとして書いてみました。
そもそもなぜサブスクリプションを軸に書くかというと、ちょうど今この本を読んでいるから。
サブスクリプション 「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル [ ティエン・ツォ ]
自分の場合
18/11から19/1までの家計全体に対するサブスクの比率は大体1-3%程度で、月によっては大きな支出によって比率が歪んでいたけど、調べる前の想定と比較して結構少ないのが印象的だった。
調べてよかったのは、少し前にハウスクリーニングでダスキンを呼ぶ際に加入したdリビングの契約を解除できたこと。
で、調べてみて思ったのは、NHKの月額料金があまりも高いこと。条件によって変わると思うけど、自分の場合は、2,520円。。。。
その次の高いのはStockclipのの1,980円。コンテンツの内容、使用頻度からしてこれはほぼぼったくり。。。
自分はあと、NetflixやSpotiyなどに入っているが、すべて1,000円を切る一方満足度は非常に高い。
ちなみに気に入っているサービス
この中で一番気に入っているのはSpotify。ちょっと前からLo-fi Hip Hopを移動時間、仕事中、家で聞きまくっているので、すごく費用対効果が高い。
ちなみにLo-fi Hip Hopが何かと言うと、
lo-fi(ローファイ)とはlow fidelityの略で、ノイズなどが加えられ、どこか懐かしい雰囲気が漂う音楽のことを指します。Lo-fi Hip Hopとはそのローファイの要素があるヒップホップ音楽を一般に表します。力強く、うるさめの音楽になりがちなヒップホップですがローファイヒップホップはピアノが使われていたり、インストルメンタル(ヴォーカル無)なものも多く、比較的静かで集中を促すものが多いです。歌詞がある場合も暴力的や攻撃的なものよりも、詩的なものが多いです。
ってことらしいです。
次に書くこと
次は自分が使っていたサブスク型のサービスの料金体系を調べてみようかと思います。
監査法人からスタートアップに転職して感じたこと
これはどんな記事か
監査法人という特殊な環境からスタートアップに転職して感じたことを書いた記事
監査法人時代
IPO支援系をメインとする部署へ入所。最終的に辞めるまでに5社がIPO達成。IPOまでたどり着くことはできなかったが、コンサルや監査を通してIPOのお手伝いをさせていただいたクライアント数は10社を超えていました。
IPO以外では時価総額2,000億円以上の自動車系クライアントの監査を担当し、最終的には現場レベルの責任者まで担当してました。
当時日本で導入した会社があまりないIFRSの導入支援もやっていて、大手の自動車部品メーカーへ2年間出向し、ロードマップ策定から会計方針策定、具体的な実務フローの策定、開示方針の策定まで実施、帰任後はIFRSを用いたIPO支援などもやりながら、複数チームのマネジメントも担当してました。
そもそもなぜ、転職したのか
最終的に辞めるまで、2年くらい今後の監査法人でのキャリアパスを考えたときに、パートナーまでたどり着くイメージが自分になかったことから転職を決意。
転職先は、たまたまIPO支援を通して複数のスタートアップの雰囲気を知っていながら、THE 日本企業である国内の製造業に出向していた経験より、自分の正確に合致していたのはスタートアップだということが、わかっていたので、スタートアップに転職を決意。
スタートアップに転職して感じたこと
自分が転職して思ったことは、まず会計論点に限った場合の会計士の時頭の良さ。ただ、それ以外については会計士が転職してすぐスタートアップに貢献することは結構難しいと感じました。
なにせマーケティングがわかってない、UI/UXがわかってない、ましてや開発状況については当然のこと。そのため、まずは規程とか最低限の内部統制の構築とかコーポレート系でできることを最短でやってけてしまうことが重要だと思います。
自分の場合、そこをやった後、エンジニアに教わりながらSQL、Bigqueryを学んである程度の分析をできるようにしました。そうすると、一気に貢献できることが広まります。例えば簡単にPMやBigqueryとSlackを連携させた自動検知機能の構築などをやっていきました。
あとは徐々に自分の能力を伸ばしていくことになるんですが、このときむやみにやるとゴールを見失ってしまい、モチベーションもどんどんなくなってしまいます。
そこで自分が考えたのは、最低限該当する人たち、エンジニアやデザイナーと会話が成り立つレベルまで立ち上げることを目的に色々な書籍を読むことをです。
例えば、SQLだったら
スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き! (スッキリシリーズ)
- 作者: 中山清喬,飯田理恵子,株式会社フレアリンク
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デザインだったら
- 作者: Robin Williams,小原司,米谷テツヤ,吉川典秀
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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っていう感じで簡単そうなやつから、その分野の本を3ー5冊くらい一気に読むのがおすすめです。
こうすることで結構体系的に把握することができて、比較的短期間で会話が成り立つはず。
最後に言いたいこと
監査法人に勤務する会計士の人に言いたいのは、スタートアップへの転職は金銭面含めてかなりリスキーですが、監査法人にいる限り身につくことがあまりにないスキルが多く身につくようになると思います。
現在はIPOが少し前と比較してかなり難しく、証券審査を通っても、東証審査で結構覆されたりすると聞きます。ただIPOはスタートアップに転職する上で目的にはならないと思うので、ぜひ色々な会計士の人にスタートアップに転職してほしいなと最近よく思います。